処理の流れ
- 「諸元設計ツール」で歯車諸元を決めます
- データを「Fusion360」に送信します。
- 「Fusion360」で専用スクリプトを走らせます
- 3Dモデルが作成されます。
「諸元設計ツール」側の手順
- 「全ケース計算」で計算を確定します
- 「Fusion360」タブをクリックします
- 「全ケース」「創成図作成しない」にチェックを入れます
- X,Y,Z座標,Zr,Zlr回転は、指定がなければそのままにします
- 「データ送信」をクリックします
- 複数の歯車セットをモデル化する場合は「全ケース」を選択します。1個の場合は「単ケース」「全ケース」のどちらでも構いません。複数の歯車セットの任意の1セットをモデル化するときは、そのセットをアクティブにして「単ケース」を選択します。
- 「薄肉化」は、歯車をリム部、ウェブ部、ボス部で構成し、ウェブ厚さを歯幅の1/2にします。リム部は4モジュールで、ボス径は軸径の1.4倍としています。ボス部とリム部間に十分な長さが取れない場合は、薄肉化しません。
- 「Z座標指定自動」は、複数セットの歯車対を軸方向に並べる際に、自動で配置を決めるものです。遊星歯車や手動でZ座標を計算する場合は自動にしないでください。
- 多軸歯車、多段歯車、遊星歯車、それらのミックスしたギヤトレーンをモデル化する場合は、X,Y,Z座標およびZ軸公転への入力が必要です。
- デフォルトでは、歯車対とそれぞれの軸2本の計4部品が1セットとしてモデル化されます。 軸径を「0」にすると軸穴のない歯車だけとなり、軸は生成しません。「軸長1」または「軸長2」いずれかを「0」にすると、軸穴付き歯車だけで軸を生成しません。
- 軸径はデフォルトで「20」です。小さい歯車の場合は、ソフト側で自動的に細径化します。
- 軸長1はZ軸方向プラス側の長さ、軸長2はZ軸方向マイナス側の長さです。デフォルトはそれぞれ20mmです。複数セットではそれぞれの軸が重なることがあります。
CAD側の手順
- 「Fusion360」を起動します
- 「デザイン」→「ソリッド」→「ユーティリティ」→「アドイン」をクリックします
- 「アドイン」画面から「involuteGear」選んで実行します
- 進行状況確認用のパネルが自動的に立ち上がり、経過を報告します。終了したら経過時間と「終了しました」メッセージ表示します
- 3Dモデルは半透明になっているので、「ブラウザ」最上段の(未保存)の右側〇印をクリックすると、全体が確認できます
- 軸と歯車間の拘束はモデルに含みませんが、CADでの手順は「モーションリンクの設定と回転」参照ください。
- 歯幅、軸穴有無、ボスなど歯部以外の形状は、モデル完成後CADの機能で変更可能ですが、歯数・モジュール・圧力角・ねじれ角は変更できません。
- 「進行状況パネル」を下図に示します。左が作成途中で右が終了時です。一番時間がかかる工程は、歯を円周等配置する部分で、ねじれが強いと時間がかかります。「中止ボタン」で途中で終わらすこともできますが、終わるタイミングはボタンを押してからやや時間がかかります。